みなさん、こんにちは。今月から不定期にはなりますが、当院で最も多い歯科症例をご紹介していきたいと思います。
今回の症例さんは、4歳の女の子のトイプードルさんです。歯磨きをしているが、歯石が付いてきているとのことで来院されました。目立った歯肉の発赤は認められませんでしたが、軽度〜中等度の歯石の付着が認められたので歯周炎の有無確認と歯石除去のため麻酔下での処置をすることになりました。処置前には、血液検査と胸部のレントゲン撮影で麻酔のリスク確認をして処置を実施しました。
静脈麻酔で導入後、気管内挿管をして吸入麻酔で維持し、視診とプロービングをして歯周炎がないことを確認しました。(ただし、歯周炎が疑わしい時は、歯科用レントゲン撮影を行ないます。)超音波スケラーで歯冠の歯石を除去し、縁下の歯石をキュレットで除去後、ポリッシング(研磨)をして終了しました。
処置前




処置後




処置時間25分で麻酔の覚醒もすぐでした。歯磨きをしてもらっていたお陰で歯周炎もなく短時間でクリーニングのみで終わることができました。
麻酔がをしないといけないのですが、定期的な処置を行えば短時間で済みますのでお勧めします。歯磨きが難しいなら、尚更です。歯周炎が進んで抜歯をせざるを得ない症例の処置が最近大変多いのですが、定期的にクリーニング処置をして寿命を全うしてくれるまで歯が残るように、歯の健康について考えていただきたく症例を紹介した次第です。歯周炎は心臓弁膜症や腎臓病を引き起こす原因であることもわかってきています。
この記事をお読みになって歯の健康が気になった患者様は遠慮なくスタッフにご相談ください。病院全体でワンちゃんネコちゃんの歯の健康を守るお手伝いをしていきたいと思います。